ユネスコ協会とは?

人類の歴史を通じて人間は戦争を繰り返してきました。しかしその一方で、いつの時代でも「戦争をしてはいけない」と考える人たちもいました。ユネスコ運動は、戦争も、元をたどれば人の心の中で生まれるものだから、この地球上から戦争をなくすために、“決して戦争をしない”という強い心を持った人びとの輪を広げていこう、と呼びかける運動です。ユネスコ協会は、そうした運動を主体的に行う市民のボランティア団体です。

ユネスコ協会の使命は、すべての命を尊重し、世界平和をめざして平和の心をつなげていく活動を地域や学校などで積極的に展開し、仲間を増やしていくことです。戦争に限らず全ての暴力を否定するために、その種が芽生える人の心や社会の課題を改善し、平和の種が芽生える社会へと変えていかなければなりません。そのためには、ユネスコ協会の地道な活動が必要なのです。地域の中で平和の種をまき続け、育てていくことこそが、私たち市民にできる平和への実践活動であり、「平和の文化」を耕すことに他なりません。

私たち市民の力、その一つ一つは本当に小さなものです。しかし、その小さな力も、みんなで手に手をつないで力を合わせれば次第に大きな力となり、きっと戦争を回避させる力にまで成長します。私たち民間ユネスコ運動はまさにこの市民の連帯による平和構築を志して活動しています。

各地のユネスコ協会は、このような市民の力を結集する基本単位となります。

ユネスコ協会が、よりよい町づくりを進めているさまざまなボランティア団体とも手をつなぎ、公益性の高い活動を広く一般市民に開かれた形で行うことで平和のネットワークを、日本中、世界中に広げていきましょう。